路線価と実勢価格
路線価・実勢価格
路線価と実勢価格はどちらも土地の価格です。
路線価とは、国税庁が土地の価格を道路ごとに決めて、毎年発表されるもの
実勢価格とは、売買する時に実際に取引される価格のことで、当事者間で決めるもの。
路線価と実勢価格は同じ土地の価格を示しているのにもかかわらず、2つの価格は同じにはなりません。
路線価が分かれば、実勢価格の目安となる金額は「路線価による土地の評価額 ÷ 0.8 × 1.1」で求めることができます。ただしこれはあくまで参考値でしかなく、実際には、計算した額と比べて大きく乖離する可能性も大いにあるのです。
実際に土地を売買する時には、土地の形や売買条件など、当事者同士のさまざまな事情によって、相場と離れた価格で決まることが多いからです。
買い手がなかなか見つからなければ実勢価格は評価額よりも下がりますし、逆に需要があれば実勢価格は上がります。
国税庁が毎年決定して公表している路線価に対し、実勢価格はその土地ごとに取引が成立する価格のことで取引ごとに都度価格が変わります。
つまり、路線価はあくまで基準となる価格であるのに対し、実勢価格は決まっていない価格という大きな違いがあります。
路線価は参考程度
路線価はあくまで、その道路に面した土地の価格を一律で決めたものです。ここには、その土地ごとの特徴や事情などが全く加味されていません。
例えば同じ路線価、同じ面積、同じ形の土地があった場合、評価額を算出すると同額になります。しかし本来は、土地の方角や周辺環境などにより土地の人気度は変わるため、これらを考慮して土地の価格を求める必要があります。
路線価を使って求めた土地の価格はあくまで参考値にすぎず、実際いくらで売買されるかは土地の個別の特徴によって異なります。
売却を進める場合の理想の流れは、路線価などから算出した価格で相場を自分で把握しつつ、個別の土地の価値を判定してもらうために不動産査定を行うことです。
路線価による実勢価格の目安はあくまで参考にしかなりません。土地の特徴などを加味した、実勢価格に近い土地の価格を知るためには、不動産査定を行うことをおすすめします。
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